Songs 陽炎思想

Jun.28(Tue) 2007

  陽炎思想
   -カゲロウイズム-   


 作詞作曲 gon



夕焼け暮れて夜の帳落ち 部屋の窓犯す昼間の余韻
おかしいかな 何故か笑顔じゃなくなる


あの時僕はいくつだったのかな 近所の団地に咲く花は黄色
木造のアパートの部屋 
帰ると


「お帰り」と言う声と あの娘が弾くピアノの音
肩寄せて暮らしてた 二年弱


嗚呼 仮に僕があの暮らしを絵に描けたなら
匂いや仕草に胸痛めては 振り返り背を追う事もなく
時に出ずる 後遺症に似たカゲロウ
ユラユラ揺れて惑わすんだ 立ち止まってしまえと


薄曇 青白い月の光 痺れるほど甘いココアの香り
消えそうな声で鳴く猫 捨て猫

でも

コンビニの袋の音頼りに 後ついて歩く サラッと足音
静けさに あの娘が重なる


嗚呼 仮に僕ら繋いだ手を離さなかったら
口癖や料理の名前だって もっと素直に言えた筈なのに
嗚呼 仮に僕があの暮らしを絵に描けたなら
匂いや仕草に胸痛めては 振り返り背を追う事もなく
時に出ずる 後遺症に似たカゲロウ
ユラユラ揺れて惑わすんだ 立ち止まってしまえと


カゲロウイズム カゲロウイズム